2023年5月24日
建築散歩
行ったことありませんが広島つながりで(‘ω’)ノ
『広島市環境局中工場』
映画『ドライブ・マイ・カー』のロケ地で一躍有名になりましたよね。
先日、模型や実際の図面を観る機会があり感動!
改めて建築の役割や設計者谷口吉生氏のすごさに鳥肌ものでした。
いわゆるゴミ処理工場、住民から敬遠されがちな建物代表みたいなもの
ですが、あえて見せる施設として作ることで環境問題への
関心を持ってもらうことがねらいだったそうです。
道路から真っすぐ続くように配置された見学用通路「エコリウム」
エコとアトリウムを合わせた造語
全面ガラス張りで工場の中が丸見え
ガス処理プラントがずらりと並ぶ手前には本物の木が植えてあります。
技術が発達しごみ焼却のガスは無害にできることをドラマチックに演出
プラント(設備)会社が設計しそれに合わせて建築が決まる今までの
アプローチとは全く逆で、建築が先でそれに合わせてプラントを設計。
プラントの色もグレーで統一、手摺りの一番上のバーだけが安全上
黄色に塗ってあるそうです。
今までとは違うアプローチにプラント会社の方は大変な苦労が
あったということです。
広島市内にのびる道路は平和公園につながっています。
道路からエコリウム、海へとつながる配置、谷口氏が最後まで
こだわった。
プラントは一般的に20年が寿命
その後はスポーツ施設などに変わる構想もあるが
はっきりは決まっていないらしい。
それもすごい話ですよね。
宮崎